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2024/09/25
【プリザンター】 第266回) バージョンアップの手順が簡単になりました!

プリザンターのバージョンアップ方法が変わりました!

こんにちは、シーイーシーカスタマサービスの森山です。

私を含め、プリザンターをお使いいただいている方からよくこんな言葉を聞きます。

バージョンアップの度に設定ファイルを比較して、既存パラメータは値を修正し、新規パラメータは何もしない、または環境に応じて設定が必要。
せめて、既存パラメータの値は手動で比較することなく、新バージョンに引き継がれて欲しい。

このブログをご覧の方は既にお察しいただいたかと思いますが、そうです。
この要望を叶える機能 CodeDefinerにパラメータファイルをマージする機能 が、ついに バージョン1.4.8.0 で実装されました!!

今回は、実装されたパラメータファイルをマージする機能を使って、バージョンアップする方法をご紹介します。

新機能を使ってバージョンアップを実施

今回ご紹介で使用する環境は、プリザンター1.4 Community Edition + Windows + SQLServer + IIS です。

まずはじめに、気を付けなければならない点をご説明します。
・CodeDefinerのマージ機能は バージョン1.4.8.0以降 より利用可能です。
・バージョンアップする元の環境のバージョンは 1.4.0.0以降 が対象です。
 例えば、バージョン1.3.50.2 をお使いの方は、今回ご紹介する機能でのバージョンアップは対応していませんのでご注意ください。

・現在運用中のパラメータファイルをこれまでの手順のように、最新バージョンに上書きコピーしないでください。
 最新バージョンで新たに追加したパラメータが失われ、プリザンターが起動しない恐れがあります。
・CodeDefiner実行時に /l、/z のパラメータを設定しないでください。

・「パラメータファイルのマージ機能」となりますので、別途配置した画像ファイルやライブラリなどは従来通り、手動での対応が必要となります。


それでは、バージョンアップ手順をご説明します。
以下の手順はこれまでと変わりませんので、詳細は割愛させていただきます。
1.プリザンターの停止
2.データベースのバックアップ
3.プリザンターのバックアップ
4.ダウンロードセンター からプリザンター最新バージョンをダウンロード
5.ダウンロードしたzipファイルを解凍

次の手順から、これまでの手順と異なります。

6.既存の C:\web\pleasanter\ を C:\web\pleasanter_bk\ など、リネームしてバックアップ

7.手順5で解凍した最新バージョンをローカルPCの C:\web\ 配下へ配置
 この時、C:\web\ ディレクトリ配下の構成が以下のようになっていることを確認してください。
 C:\web\pleasanter\ ← 手順7で配置した最新バージョン
 C:\web\pleasanter_bk\ ← 手順6でリネームした既存バージョン

8.GitHubのリリースノート から、手順4でダウンロードしたバージョンと同じバージョンの ParametersPatch.zip をダウンロード

9.ParametersPatch.zip を C:\web\pleasanter\ ディレクトリ配下に配置
 この時、C:\web\ ディレクトリ配下の構成が以下のようになります。
 C:\web\pleasanter\ParametersPatch.zip
 !注意! ParametersPatch.zip は解凍せずに配置してください。

10.コマンドプロンプトまたはPowerShellを起動し、下記コマンドの実行にてCodeDefinerによるパラメータのマージ処理を実行
 この時、b C:\web\pleasanter_bk には 手順6でリネームしたフォルダ名 を指定してください。

> cd C:\web\pleasanter\Implem.CodeDefiner
> dotnet Implem.CodeDefiner.dll merge /b C:\web\pleasanter_bk /i C:\web\pleasanter
11.下記コマンドの実行にてプリザンターのバージョンアップを実行
 コマンドを実行すると、実行確認を求められます。
 実行する場合は「y」を入力、実行をキャンセルする場合は「n」を入力し、Enterキーを押します。
> cd C:\web\pleasanter\Implem.CodeDefiner
> dotnet Implem.CodeDefiner.dll _rds
上記手順まで完了しましたら、以降の手順はこれまでと変わりませんので詳細は割愛させていただきます。
12.手順1で停止したプリザンターを開始し、プリザンターを起動

以上で、パラメータファイルをマージする機能を使ってバージョンアップする手順は完了です。
ログイン後、バージョンが正しいことをご確認ください。

なお、手順6でバックアップした C:\web\pleasanter_bk\ は、不要な場合は削除してください。保存しておく場合は別フォルダに退避してください。

まとめ

いかがでしたか?

今回実装された機能により設定ファイルを比較する手順がなくなり、設定ファイルのマージをミスしたが故にCodeDefiner実行でエラーになる、または、CodeDefiner実行後にプリザンターを起動しようとしてもエラーになってしまう、等といったリスクが軽減されます。
まだ最新バージョンにアップデートされていない方は、この機会に是非、実装された機能でのアップデートをお試しください。

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