設定方法
今回はサンプルとして、オリジナル機器を製作する会社で、機器種別ごとの予定台数に対する完了台数で進捗を管理します。このために作成するテーブルは以下の2つです。
①機器作成状況管理テーブル(機器種類ごとの予定台数、作成完了台数、進捗率などを項目を持つ)
②機器個別管理テーブル(機器1台ごとの作成状況を管理する)
①のテーブルには、以下の項目を登録します。
・機器種別名(タイトル)
・作業開始日(開始)
・作業完了予定日(完了)
・予定台数(数値A)
・完成台数(数値B)
・進捗率(進捗率)
・状況(状況)[未着手/実施中/完了]
②のテーブルには、以下の項目を登録します。
・個体番号(タイトル)
・状況(状況)[未着手/作業中/完成]
・機器種別(分類A) →①のテーブルにリンク
テーブルを作成したら、②のテーブルの進捗率を自動計算させるために、計算式を登録します。
1) 機器作成状況管理テーブルを開いて、「管理」→「テーブルの管理」を開きます。
2) 「計算式」タブをクリックします。
3) 「新規作成」ボタンをクリックします。
4) 各項目を以下のように設定します。
[計算方法]:「既定」
[対象]:「進捗率」
[計算式]:「 完成台数 / 予定台数 * 100 」
ここまでの状態で、予定台数と完了台数を手入力すれば、進捗率が計算されます。
ただ、完了台数は機器個別管理の状況を見て、自動カウントして計算させたいため、機器種別ごとの完成台数をサマリ機能を使って機器作成状況管理テーブルへ台数を自動書き込みさせます。これを行うには、ビューの作成とサマリの設定を行う必要があります。
1) 機器個別管理テーブルを開いて、「管理」→「テーブルの管理」を開きます。
2) 「ビュー」タブをクリックします。
3) 「新規作成」ボタンをクリックします。
4) [名称]を入力します。(ここでは「種別毎完成フィルタ」とします)
5) 「フィルタ」タブをクリックし、画面したのフィルター条件のドロップダウンで「状況」を選択し、
「+追加」をクリックします。
6) 「状況」のフィルタが追加されるので、追加されたドロップダウンリストから「完成」に
チェックを入れます。
7) 画面下の「追加」ボタンをクリックします。
8) 「サマリ」タブをクリックします。
9) 「新規作成」ボタンをクリックします。
10) データ保存先枠を以下のように設定します。
[サイト]:「機器作成状況管理」
[項目]:「完成台数」
11) 機器個別管理枠を以下のように設定します。
[リンク項目]:「機器種別」
[サマリ種別]:「件数」
[条件]:「種別毎完成フィルタ」
12) ウィンドウ下部の「追加」ボタンをクリックします。
13) 画面下の「更新」ボタンをクリックします。
ここまでで設定は完了です。
テストデータを入れて見ましょう。実際にテストデータを入れた結果は以下の通りです。
機器個別管理テーブルの一覧
機器作成状況管理テーブルの一覧
特に機器作成状況管理テーブルの完成台数や進捗率は入力をしていませんが、自動計算されていることがわかります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、標準機能を用いて状況のビューとサマリを使って、進捗率を自動計算させる方法をご紹介しました。
サンプルとして作成したためシンプルなものに見えますが、お客様の業務状況に合わせて項目を増やしたり、完成状況だけではなく作業中の台数を表示したりすることも可能ですので、いろいろと試してみてください。
弊社ではプリザンターをご使用中、または、これからご使用になられる方向けに、運用ノウハウ集、プリザンター逆引き辞典、スタイル・スクリプトサンプル集の販売を行っております。
また、 プリザンターからのExcel帳票出力・PDF帳票出力の支援パック販売 も行っております。
プリザンター導入の支援や、スクリプト開発などの支援も行っておりますので、まずは気軽にご相談ください。
※ご相談の内容によっては有料となる場合がございます。予めご了承ください。
☆☆☆
ブログ内容への質問や追加説明をご希望の方は【 問い合わせフォーム 】からお気軽にお問い合わせください
☆☆☆
進捗率の活用について
こんにちわ、CCS田中です。
プリザンターには、「期限付きテーブル」と「記録テーブル」の2種類があることをご存知の方は多いと思います。「期限付きテーブル」にある進捗率は使われていますでしょうか?
プロジェクトなどの管理において管理者からすると、進捗率はとても重要な指標となります。
この進捗率を実績から計算することで、正しい進捗を把握することができ、問題の早期発見にもつながります。
今回は、プリザンター上で進捗率を自動で計算させて表示する方法について説明します。