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2020/06/12
【品質支援 Vol.10】<モバイル通信> ニアショアの実力 ~豊富な検証実績により蓄積されたノウハウの紹介~

当社ニアショア拠点のノウハウの紹介 <モバイル通信(移動通信)>

品質支援サービスのブログ担当 CCS宮崎事業所の小川です。よろしくお願いします。

現在、次世代モバイル通信システムとして『5G』が注目を浴びておりますが、宮崎事業所もこれまでの検証実績の中で、モバイル通信を使用した数々の検証を行っております。
今回は、モバイル通信を使用した検証実績によるノウハウとして、モバイル通信の現状・動向とモバイル通信を使用した検証例をご紹介致します。



モバイル通信の現状・動向

モバイル通信システムの歴史


1980年代に車に設置された自動車電話やショルダーフォンなどに採用された「1G」(=第1世代移動通信システム)は音声電話のみが可能な「アナログ方式」でした。以降、モバイル通信システムはデジタル方式となって高速・大容量へ進化していき、現在は高精細な動画コンテンツの視聴やオンラインゲームを遅延なしに楽しめるようになりました。
2020年に実用化される「5G」(=第5世代移動通信システム)の更なる進化で、私たちの生活は大きく変わると予測されます。


通信規格通信速度特 徴
1G各国個別のアナログ方式携帯電話の機能は音声通話のみ(但し、ノイズが入りやすい)
2G各国個別のデジタル方式
2.4kbps〜28.8kbps
携帯電話でメールインターネットの利用が可能となった
3G世界標準のデジタル方式
数Mbps〜14Mbps
2Gと比べて通信が高速・大容量化し、音楽や写真などの画像が閲覧しやすくなり、デザイン性の高いWEBサイトが普及した
スマートフォンに採用され、スマートフォン普及の足掛かりとなった
3.9G
(LTE)
世界標準のデジタル方式
75Mbps〜100Mbps
当初は「3G」が「4G」に発展するまでの“橋渡し”的な通信規格だったが、その後、世界的に「3Gの発展規格を4Gと呼称する」ことが許可され、“仮の4G”である「LTE」が「4G」と同じ意味で使われるようになった
4G3Gよりも更に高速・大容量化し、3Gでは難しかった高精細動画の動画配信サービスも携帯電話(スマートフォン)で視聴することが可能となった
5G世界標準のデジタル方式
最大10Gbps
4Gと比べて、
- 高速・大容量(通信速度が4Gの20倍)
- 低遅延(遅延が4Gの10分の1)
- 多接続(同時接続数が4Gの10倍)


5Gがもたらす未来


5G(=第5世代移動通信システム)は、従来技術の延長である「超高速」だけでなく、「超低遅延」、「多数同時接続」による新たなネットワーク要件を備えています。
5Gによって、すべてのモノがインターネットに接続されるIoT社会が実現可能になります。


①高速・大容量によって得られるメリット
 4Gに比べて大容量の通信が可能になり、高精細な画像や動画の利用が可能になる
 ・人物、またその行動の認識や特定が可能になる ⇒防犯
 ・環境(人・物)や標識の認識が可能になる ⇒自動車の自動運転
 ・4K/8Kなどの高精細映像(動画コンテンツ)が超高速で伝送可能になる
  ⇒サブスクリプション(動画配信サービスなど)、オンライン診察、臨場感のあるスポーツ観戦

②低遅延によって得られるメリット
 遅延が短縮されることで、リアルタイムに近い通信が可能になる
 ・環境(人・物)や交通状況に対する瞬時な判断と制御が可能になる ⇒自動車の自動運転・自動制御
 ・遠隔地から高画質な映像を見ながらリアルタイムでロボット・機械の操作が可能になる
  ⇒建設機械・工業用ロボットの遠隔操作

③多接続によって得られるメリット
 多くの機器を同時に接続可能となることで、膨大な情報収集が可能になる
 ・膨大な監視カメラからの高精細映像を遠隔で同時受信が可能になる ⇒警備・セキュリティ強化
 ・各家庭のスマートメーター(通信機能を備えた電力メーター)のデータの収集が可能になる
  ⇒収集データを基にした効率的なエネルギーの配分



モバイル通信を使用した検証例

3G通信環境で音楽コンテンツをダウンロード・再生した場合の動作検証





3G通信環境でモバイル端末用のWEBブラウザからインターネット接続した場合の動作検証





LTE/4G通信環境で動画コンテンツをダウンロード再生、もしくはストリーミング再生した場合の動作検証






5Gに対する当社ニアショアの取り組み


今後の5G通信技術の浸透と発展に対し、今後の当社の検証においても、より高品質な検証サービスの提供を目指し、柔軟、かつ先進的に対応していきます。

・リアルタイム性や多接続に対するテストを実現するため、多様なリソース(人員・体制)と作業環境(インフラ・空間・ツール)の確保や整備
・5Gによる利便性の向上により、更なる使いやすさ(=ユーザビリティ)を求めるユーザー要求に従った観点の構築
・5Gの技術で実現可能となる、お客さまの製品・サービスに対する拡張性の提案

まとめ

いかがでしたか。ニアショア拠点のノウハウの紹介として、今回はモバイル通信の現状・動向や、モバイル通信を使用した検証例をご紹介致しました。

尚、当社の品質支援サービス、もしくはニアショアの導入にご興味がございましたら、是非下記からサービス紹介ページをご覧ください。

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