プリザンターで実現する出退勤システム
今回作成しようとするシステムは上記のような画面になります。
上記は静止画のため時間が変わっていませんが、1秒単位に時間が変わるように作られています。
このようなご時世で在宅勤務も多いと思われるため、社外からスマートフォンなどでプリザンターにログインすることを前提にしています。ログインすると、自動で氏名が表示され(上記は私のログインで「田中 一生」となっています)、その後に「出勤」や「退勤」ボタンをクリックすると記録されるという簡単なシステムです。
社外からの勤怠記録のため、どこで操作をしたかの情報を残すために、位置情報もあわせて取得するようにしています。ユーザ側には、「位置情報を送信するがOKか?」のメッセージが出るため、ここで「OK」を選択しないと、位置情報が送信されないようになっています。(位置情報が付与されていない場合は、正しい打刻とみなさない様なルールが必要かもしれません)
プリザンター側には、出退勤記録テーブルと上記画面出力用のフォルダを用意します。出退勤記録テーブルは、「分類A(出勤/退勤)」と「説明A(位置情報)」の2つの項目だけを設定します。「いつ」「誰が」という情報は、プリザンターに記録するときに作成日時と作成者で自動で記録されるため、この項目は追加していません。
次に「出退勤記録画面」というフォルダを作成して、画面の操作結果を出退勤記録テーブルに書き込むためのスクリプトを作成します。スクリプトでは、ログインしたユーザ名、現在日時、出勤/退勤ボタンを設定します。
さらに「出勤」がクリックされた場合は、出退勤記録テーブルに出勤のコードを登録します。退勤も同様に行います。(100:出勤、200:退勤としています)
正常に登録された場合は、画面下に緑のバーで正常登録のメッセージを表示します。エラーの場合は、画面下に赤いバーでエラーを表示します。
管理者側は、以下の画面にあるように出退勤テーブルを確認することで、従業員の出退勤の時間と位置情報が管理できます。
位置情報は、GoogleMapのリンクにしていますので、クリックするだけで場所が特定できるようにしています。(例:https://www.google.co.jp/maps/@35.47788177706984,139.4303917147284,15z)
※位置情報を使う場合はhttpsの通信が必要ですので、サーバ証明書を追加してhttpsで通信ができるようにしておく必要があります。社内だけの利用であれば自己署名でも対応は可能です。(その際は社内にVPNで接続するなどの方法が必要になります)
スマートフォンで使う以外に、iPadなどで会社の出入口に設置しておき、カードリーダーと連携させて社員証などを使って自動読込をさせることで、スマートな出退勤管理ができるでしょう。この場合は、社員証(ICカード)と従業員情報の事前紐づけが必要です。また、ログイン情報とは異なるため、別途作りを変えたものを作成する必要がありますが、上記の流用で作成することができるでしょう。
記録されたデータは、プリザンター上で加工できるようにカスタマイズしたり、別途CSVで出力して管理されたりするのもよいかと思います。
(同日に「出勤」が2回記録された場合は、早い時間を採用するなど)
出退勤の入力方法はどうされていますか?
こんにちは、CCSの田中です。
みなさんの出退勤管理はどのようなもので行われているでしょうか?
少し前ですとタイムカードを使って、タイムレコーダーに”ガッチャン”というように時間を印字していたという方もいらっしゃるかと思います。
今はクラウドシステムを使って、ログイン後に出勤や退勤をするようなものや、社員証をICリーダーにかざして出退勤を入力されるところもあるかと思います。いずれにせよ、日本では出社時間と退社時間を管理しているところが多く必要なシステムですね。
実は、プリザンターを使って出退勤システムを作ることができます。
少し技術は必要になりますが、専用に機器やサービスを使わずとも作れることは非常にメリットかと思います。
今回はどのように作れるかをご説明したいと思います。