リンクテーブルのインポートでの注意点
注意点の説明の前に、具体的にどうなるのかを以下のようなテーブル設定とデータ登録を行い確認してみます。
今回、「会社」と「社員」の2つのテーブルを用意します。この2つのテーブルをリンク機能で紐づけます。
細かい設定は以下を参考にしてください。テーブルは記録テーブルでも期限付きテーブルのどちらでも構いません。
テーブル設定:
・会社テーブルに「会社名(タイトル)」「所在地」「電話番号」を準備
・社員テーブルに「社員名」「会社名」を準備
・「会社名」をリンク項目として社員テーブル(子)を会社テーブル(親)にリンクさせる
・社員テーブルに会社テーブルの情報「所在地」「電話番号」を表示させる
データ登録:
・会社テーブルに会社名が同じ2社を登録する
・インポートを使って社員テーブルに新規登録を行う
会社テーブル
社員テーブルへのインポートCSV
社員テーブル インポート結果
結果:
A山さんは九州のABC社に所属する社員、B谷さんは北海道のABC社に所属する社員として登録しようとしましたが、リンク項目である会社名が同じためどちらのABC社にリンクするのか決定できず、両名とも九州のABC社の社員として登録されました。
リンクテーブルを使ったときのインポートでの新規作成の注意点としては、
「会社名(タイトル)を「会社名(所在地)」とするなど、全く同じ値にならないように設定で回避したり、インポート前後のデータ重複チェック、画面から正しく更新を行ったり、一意となる会社コードをタイトルとしたり、など運用での対応が必要となる。」ということです。
ちなみに更新であれば、レコードIDで紐づけられますので、このような問題は発生しません。
リンク機能使っていますか?
こんにちは、CCSの阿原です。
みなさんはリンクテーブルの機能はお使いでしょうか?
リンクテーブルとは、リンク機能を使ってテーブルに親子関係を持たせたテーブルのことです。
親テーブルの項目を子テーブルの一覧に表示したり、親テーブルのエディタ画面から子レコードを作成するボタンをつけられたり、と大変便利なのですが、子のデータをインポート機能を使って新規登録する際(特に親のリンク項目に重複がある場合)には注意が必要なことをご存知でしょうか。
どういった点に注意が必要なのかを次で説明します。