履歴に存在する添付ファイルを削除させない手順
設定方法は簡単です。
1.メニューから「管理」→「テーブルの管理」を開きます。
2.「エディタ」タブを選択します。
3.「現在の設定」の中にある「添付ファイル」の項目を選択して、「詳細設定」ボタンをクリックします。
4.「同名ファイルを上書きする」と「履歴に存在するファイルは削除しない」にチェックを入れます。
5.「更新」ボタンをクリックします。
上記の4で「同名ファイルを上書きする」にチェックを入れているのは、そもそも同名のファイルを保存するときに別ファイルとして保存された場合は同名でも同じファイルとして扱わないため、今回の機能とは無関係になってしまうためです。
設定自体はこれだけです。
それでは実際に設定した後の動作を確認しましょう。
流れとしては、以下の手順で操作するものとします。
1.レコードを新規作成(この時に添付ファイルは無し):バージョン-1
2.添付ファイルを追加してレコードを更新 :バージョン-2
3.添付ファイルの内容を更新して、レコードを更新 :バージョン-3
→ここで、履歴に添付されているファイルが、3で更新したファイルと違っていることを確認
4.添付ファイルを削除 :バージョン-4
→ここで、履歴に添付されているファイルが残っていることを確認
※新規に作成した日にレコードを更新するときは、既定の設定では「新バージョンとして保存」にチェックを入れないと、履歴に残らないため注意ください。
3までの手順で、履歴確認をするとバージョン場1~3、添付ファイルがバージョン2と3で違うことが確認できます。
4の手順後に確認すると、バージョン4や3では添付ファイルが履歴からなくなり、バージョン2では初期のファイルが残っていることがわかります。
まとめ
いかがでしたか?
プリザンターの履歴管理機能を使うことで、同じファイル名で上書きした場合に変更前後の内容がみれますね。ソース管理ツールほど高度ではりませんが、いろいろと使えると思います。
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履歴管理について
こんにちは、CCS田中です。
今回はプリザンターのバージョン 1.3.37.0 で機能追加された「履歴に存在する(添付)ファイルは削除しない」について説明します。
※1.3.37.0以降のバージョンでこの機能の改修が入っていますので、ご注意ください。
そもそもプリザンターの履歴管理機能は使われていますでしょうか?
プリザンターでは、レコードはもちろん、設定に関しても変更があった場合は履歴によって変更内容を保持しています。ただし1.3.37.0より前のバージョンにおいては、添付ファイルの考慮がありませんでした。
「添付ファイルの考慮がない」というのを、具体的に説明します。
プリザンターはレコードに添付ファイルを追加でき、添付ファイルの内容を更新してレコードも更新した場合には添付ファイルの変更内容は保持しています。しかし、裏で見ている添付ファイルの宛先(番号みたいなもの)が同じでした。そのため、添付ファイルを削除してしまうと、履歴に添付されているファイルも削除されてしまうという現象が発生していました。
せっかく、変更した内容を保持しているのに、レコードから添付ファイルを削除してしまうと、変更した履歴も一緒に消えてしまっては残念ですよね。
ということで、今回この機能が追加されました。
設定法については、次で説明します。