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2021/09/15
【プリザンター】 第113回)プリザンター導入のデメリットについて考える

プリザンター導入時の検討事項

こんにちは、CCSの田中です。

今回、プリザンターを勧めている人が書くようなタイトルではないため、驚いた方もいらっしゃるかもしれませんが、プリザンターの導入を検討している方(検証中の方も含む)に向けて、導入時の検討事項について書きたいと思います。製品やサービスを導入する場合は、最初に比較検討されると思います。もちろん私も自社や親会社にプリザンターを導入している立場の人として、導入検討を行ってから導入を進めてきました。
今回、タイトルにもあるように実際に利用している人に聞かないと分からないデメリットについても正直に述べていきます。

これは、プリザンターが良くないと言っているわけではなく、デメリットを理解した上で導入することで、よりよい運用ができると思っているためです。
現在、プリザンターを知って製品比較をしている方や、すでに検証で利用を開始している方に向けて参考になればと思います。

プリザンターのデメリット

最初に言っておきますが、プリザンターはとても良いアプリケーションです。
ただし、使う人によってはデメリットになるケースについて述べていきます。

1)アプリケーションのバージョンアップが頻繁に行われる
 開発スピードの速いため、バージョンアップも頻繁に行われています。Windowsパッチのように稼働中に適用させる(一部再起動が必要となります)ことができずに、バージョンアップする場合には一連の手順が必要になります。また、業務運用している場合などは、ステージングサーバなどでバージョンアップ後の挙動を事前に確認し、問題がなければ本番に適用するなどが必要です。
 そのため、プリザンター自体のバージョンアップは早いのですが、実運用となるとその恩恵を受けられない場合があります。

2)オープンソースであること
 プリザンターの特徴の一つであるオープンソースであることが導入時のデメリットになる場合があります。
 ただし、商用(APGL)ライセンスのEnterprise Editionを用意しているため、こちらを購入すれば解決することもあるでしょう。

3)ノンコード、ローコード
 プログラムを開発せずに、または簡単なプログラムでカスタマイズなどができる点はメリットなのですが、簡単がゆえに権限次第では自由に作成できてしまうため、利用者自身が作成を始めてしまうと収拾がつかなくなってしまいます。導入前には社内ルールや権限付与を厳格に行うなどが必要になります。RPAで問題になった野良ロボットのような野良テーブルが出来てしまう可能性もあります。

4)使用するデータベース問題
 プリザンターでは、SQL ServerかPostgreSQLが使えます。SQL Serverは、無償のExpress版が使えますが1インスタンス限定で容量が10GBまでという制限があります。
 製品版を購入すれば制限は撤廃できますが、費用がかかります。一方PostgreSQLを使用すれば、それらの制限はありませんが、敷居が高いと思われる方もいるかもしれません。

まとめ

さて、いかがでしたか?

これからプリザンターを検討する人や、現在検証中の方に参考になるように記載してみました。
デメリットとして書きましたが、使う人によって変わってくると思いますので考慮事項として頭の隅にでも置いてもらえればと思います。

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