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2022/09/28
【プリザンター】 第164回)見積書をプリザンターで作ってみよう

プリザンターを何に使うか

こんにちは、CCS田中です。

「プリザンターを使い始めたけど、何をプリザンターで作成すればよいかわからない。」なんてことを耳にします。
当社がプリザンターを扱い始めたころは”脱Excel”を謳って、プリザンターを活用しよう!ということで推進しており、今Excelで作成しているものをプリザンターに移すことをお勧めしていました。

プリザンターはWebDBのため、一覧表示と詳細表示の組み合わせには非常にマッチしてイメージもしやすいです。そのため「xx管理」といった内容のものはすぐに作成ができます。一方、ビジネス上は見積書や注文書、請求書といった帳票をExcelで作成しているが、プリザンターで作成するのが難しいと考える人は多いのではないでしょうか。
元々Excelは表計算ツールで計算式は得意ですし、表示する大きさも自由に調整でき、セル形式のため帳票も作成しやすいため、Excelは見積書や注文書といった帳票作成にはマッチしています、どうやったらこれらをプリザンターで作成できるでしょう?

ということで、今回はプリザンターで見積書を作成してみたいと思います。

プリザンターで見積書を作成

プリザンターで見積書を作成しようとすると、1レコードに件名や合計費用の他に明細(1件ずつの商品名や金額、数量)も含めたくなってしまいます。
しかし、プリザンターのCommunityEdition(オープンソース版)では、項目数が各26個までと決まっていますので、数値項目を多く使う見積書では数値項目の数が足りず対応できません。
EnterpriseEditionであれば、項目数を900まで増やせるため実現できないこともないのですが、それでも上限があります。

そこで、1レコードに明細は含めずに、別テーブルとして作成しましょう。
テーブルの構成としては以下のようになります。

・見積テーブル
・見積明細テーブル

実際に運用する場合は、上記以外に顧客テーブルや商品マスタなども必要になってきますが、今回は説明を簡略化するために必要最低限のテーブルで作成方法を説明します。

見積書テーブルは、項目として件名(タイトル)と金額(数値A)を登録します。
見積明細テーブルは、見積件名(分類A)、商品名(分類B)、単価(数値A)、数量(数値B)、金額(数値C)を登録します。
「見積件名」は見積書とリンクするように、見積書テーブルのIDを記載します。例:[[10]] ※見積書テーブルのサイトIDが10のとき

次に見積明細テーブルに計算式を追加します。
対象を「金額」、計算式を「単価 * 数量」とします。


さらに、見積書テーブルの合計金額を計算するためにサマリを追加します。
データの保存先のサイトに「見積書」、項目に「金額」を指定し、見積明細テーブルのリンク項目に「見積件名」、サマリ種別に「合計」、サマリ項目に「金額」を指定します。


ここまでできたら完成です。あとはデータを入れて見ましょう。明細を追加する場合は、見積テーブルのレコード上で「+見積明細」ボタンをクリックして追加していきます。実際にデータを入れると以下のような形になります。
これを帳票出力などするようにスクリプトを作成したりすることで、当初の目的は達成できると思います。


まとめ

いかがでしたか?

今回は簡単な説明のため、本来はマスタ連携や実際の帳票への出力など、まだまだやれることはたくさんありますので、いろいろ工夫して追加してみてください。

弊社ではスタイル・スクリプトサンプル集、プリザンター逆引き辞典のほかにも、運用ノウハウ集の販売もございます。また、導入の支援や、スクリプト開発なども支援いたします。

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