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2023/12/27
【プリザンター】 第227回)計算式が大幅に機能アップ!Excelに近づいた!?

今までの計算式

こんにちは、CCS田中です。

2023年も残りわずかとなりました。2023年最後のプリザンタープログになります。

さて本題です、プリザンターの計算式は利用されたことはありますでしょうか?
計算式の機能では、他の数値項目を使って四則演算(+、-、×、÷)の計算をすることができました。ただ四則演算だけなので計算できることは限られており、正直あまり使えずにスクリプトなどで実現していた方もいらっしゃるかと思います。

ところが今回朗報です!
プリザンターのバージョン 1.3.50.0から計算式の機能が、四則演算だけでなく、日付や文字列の処理などExcelの関数が使えるようになりました。計算に使用できる項目も数値項目以外も使用できるようになっています。
もう「計算式」と呼ぶのではなく「関数」ですね。
種類的には、「日付操作」「文字列操作」「論理」「情報」「数学」「統計」の6種類で、2023年12月13日時点でオンラインマニュアルに掲載されている関数は、44個あります。ここですべては説明できませんが、いくつか使い方などを紹介します。

関数の使い方

使い方は、今までの計算式と同様に設定する項目に対して、計算式を設定します。
今までと違う点は、計算方法が「既定」か「拡張」かを選ぶことと、「拡張」の場合にその対象を選ぶことになったことです。

まずは、日付操作の一つである「$MONTH」を試してみましょう。

1.対象のテーブルを開いて、「管理」から「テーブルの管理」を開きます。
2.「エディタ」タブで、[日付A]と[数値A]を有効化します。
3.[日付A]を選択して、「詳細設定」をクリックし、「自動ポストバック」にチェックを入れ「更新」をクリックします。
4.「計算式」タブを開き、「新規作成」をクリックし、「計算方法」は[拡張]を選択し、「対象」は[数値A]を選択します。
5.「計算式」には、$MONTH(日付A) と入力して「更新」ボタンをクリックします。

これで設定は終わりです、新規作成ボタンをクリックして確認してみましょう。
日付Aの入力フィールドの右横にある現在日付が設定される時計アイコンをクリックしてみましょう。すると現在の月が数値Aに表示されます。



 

 

次に文字列操作の一つである文字列結合の「$CONCAT」を試してみましょう。

1.対象のテーブルを開いて、「管理」から「テーブルの管理」を開きます。
2.「エディタ」タブで、[分類A]と[分類B]、[説明A] を有効化します。
3.[分類A]を選択して、「詳細設定」をクリックし、「自動ポストバック」にチェックを入れ「更新」をクリックします。
4.同様に[分類B]でも自動ポストバックにチェックを入れます。
5.「計算式」タブを開き、「新規作成」をクリックし、「計算方法」は[拡張]を選択し、「対象」は[説明A]を選択します。
6.「計算式」には、$CONCAT(分類A,分類B," さん、ようこそ") と入力して「更新」ボタンをクリックします。

これで設定は終わりです、新規作成ボタンをクリックして確認してみましょう。
分類Aと分類Bに苗字、名前をそれぞれ入力すると、説明Aに「氏名 さん、ようこそ」と表示されます。



 

設定後の計算式は以下の様になります。

まとめ

いかがでしたか?

プリザンターの計算式が非常に便利になって、今までスクリプトでしか実現できなかった内容も関数で設定できることでプリザンターの敷居が一つ下がりましたね。今回は関数の一部しか紹介できませんでしたが、マニュアルを参考にぜひ一度お試しください。

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