「RPAが不得意な作業」を「RPAが得意な作業」に変えていくには?
さて前述で「RPAが不得意な作業」の例をご紹介しましたが「どうやって得意な作業に変えていくのかわからない」とRPA化を諦めるのは少し待ってください。
実は前述でご紹介した作業には1つだけ問題点があり、そこを解消出来ればRPA化していくことが出来ます。
その問題点とは「重要情報」の定義が曖昧なことです。ご紹介した例の「重要情報」ですが、職場上の役職や⽴場によって言葉の解釈が変わってきます。
例えば、経営層の⽅にとって「重要情報」は経営情報や人事関連の発表ですが、技術者にとっては新製品についての情報が「重要情報」だったりします。
このように定義が曖昧だと解釈の仕方は人それぞれに委ねられることになります。
その一方でRPAは常に同じ解釈になることが必要です。
そのため、人が作業する場合でも「誰が実施しても同じ作業、同じ結果になる」ように処理内容を具体的にする必要があります。
この「誰が実施しても同じ作業、同じ結果になる」ことを前提に、最初にご紹介した例を改修したものが以下になります。
≪修正したRPAの一連の流れ≫
1)毎週⽔曜⽇の朝9:00に特定のページにアクセス
2)そのページに掲載されている「ニュース/トピックス」から「タイトルに<決算>という⽂⾔が含まれていた記事がアップされていた」場合に以下の処理を実行
3)決められた関係者へメールを送付
4)⽇付と「ニュース/トピックス」の内容を所定のExcelに追記
第4回のまとめ
さて、第4回では「RPAが不得意な作業」や「どうしたらRPA化していけるか?」をお話しました。今回ぜひこれだけは覚えてください。
RPA化するときは「誰が実施しても同じように出力できる」まで作業を具体化する!
第3回と第4回に渡って連続でお話しした「RPAの得意不得意」ですが、いかがでしたか?
人に得意不得意があるようにRPAにも得意不得意があります。その得意なポイントをしっかりと抑えてどんどん業務効率化していきましょう。弊社でもサポートしております。お気軽にお問い合わせください。
それでは。
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人と同じようにRPAにも得意不得意がある
こんにちは。RPAブログ担当のカミゴウチです。
本ブログの第3回ではRPAが得意なことのご紹介をしましたので、今回は反対に「RPAが不得意なこと」をお話します。
第3回でお話したように「RPAが得意な作業」は「「定型作業」を⼤量にこなすのがとても得意」でした。ということで、この逆にあたるものが「RPAが不得意な作業」になります。
そこで今回は「不得意な作業」の具体例と、「不得意な作業」を「得意な作業」に変えていくポイントをお話しします。
RPAが不得意な作業とは?
一言で言うと「作業の都度、柔軟な判断が必要になる作業」です。
さて、「柔軟な判断が必要になる作業」とは一体何でしょうか? 具体例を挙げながら確認していきましょう。
≪想定するRPAの一連の流れ≫
1)毎週⽔曜⽇の朝9:00に特定のページにアクセス
2)そのページに掲載されている「ニュース/トピックス」から「重要な情報」がトピックスとしてあがっていた場合に以下の処理を実行
3)決められた関係者へメールを送付
4)⽇付と「ニュース/トピックス」の内容を所定のExcelに追記
この例ではどこが「柔軟な判断が必要になる作業」にあたるのでしょうか?
一連の作業としてRPA化はできそうですが、2)で書いた「重要な情報」が具体的に何かを判断できません。何が重要情報かの判断材料が明確になっていないと、RPAでは判断が出来ず処理が続行出来ません。
こういったことが無いように、RPAが処理できるように内容を変えていく必要があります。