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2024/05/21
【M365:管理者向け】グループアドレスからメンバーを一括で削除する方法

~弊社スタッフが実際の現場で使用しているコマンドを紹介します~

こんにちは!ペンネーム「笹」です。

前回のMicrosoft365管理者向けの記事では、実際に私が業務で使用しているグループアドレスにメンバーを追加するPowerShellコマンドをご紹介しました。
本記事では、『グループアドレスからメンバーの削除を一括で行うPowerShellコマンド』の紹介を致します!

CSVファイルとコマンドファイルの両方を用意していただき、
CSVファイルに削除元のグループアドレスと削除したいユーザーをご記載いただく形になります。
※注意点:以下コマンドをPowerShellで流す際は、項番単位でコピー&ペーストしてください。

実際のコマンドとCSVの形式についての紹介です。

本記事では削除コマンドについて紹介しております。
本記事文末に記載の通り、弊社内で検証はしているものの、本記事の内容を実施したことにより、想定外の事象が発生した場合でも、弊社は一切の責任を負いかねます。
本記事内容の実施にあたり、事前に十分な検証を実施くださいますよう、お願いいたします。

■前提
コマンド作業を行う上での前提条件になります。


・グループアドレスが存在している
・メンバーから削除するメールアドレスが存在している
・PowerShellに「Exchange Online PowerShell V3 モジュール」がインストールされている
・グループアドレスの所有者である
・Exchange onlineに接続している


■コマンド
実際に流すコマンドになります。
使用する際の修正点は後述致します。

## 0. 変数定義 
$DelImportPath = "フォルダパス\CSV名.csv"

## 1. メールが有効なグループからのメンバー削除
Import-CSV -Path $DelImportPath | ForEach {
$TargetMember = $_.Member
If ($TargetContact = Get-MailContact -Identity $TargetMember -ErrorAction SilentlyContinue){ $TargetMember = [string]$TargetContact.Guid}
$TargetUser = Get-User -Identity $TargetMember; $TargetMember = [string]$TargetUser.GUID
Remove-DistributionGroupMember -Identity $_.Identity -Member $TargetMember -Confirm:$False
}

## 2 メールが有効なグループのメンバー確認
$Data = @()
$ErrorActionPreference = "SilentlyContinue"
$TargetGrp = @()
$TargetGrp += Import-CSV -Path $DelImportPath | Select Identity
$ErrorActionPreference = "Continue"
$TargetGrp | Select Identity -Unique | ForEach{
$ThisGroup = $_.Identity
$Members = Get-DistributionGroupMember -Identity $ThisGroup -ResultSize 3000
$Members | ForEach{
$Datum = New-Object PSObject | Select-Object ParentGroup,PrimarySmtpAddress,DisplayName
$Datum.ParentGroup = $ThisGroup
$Datum.PrimarySmtpAddress = $_.PrimarySmtpAddress
$Datum.DisplayName = $_.DisplayName
$Data += $Datum
}
}
$Data


■CSV
グループアドレスやメンバーを記述するCSVになります。
項目に関する説明は後述致します。

Identity,Member
"ccs.taro@ccsblog.com","member1.ccsblog.com"


まずは利用するコマンドの解説からになります。
コマンドを利用いただくうえで皆様のほうで修正いただく箇所は以下のみです。
"フォルダパス\CSV名.csv"
フォルダパス:CSVファイルが格納されているフォルダの絶対パスをご記載ください。
CSV名:CSVファイルの名前をご記載ください。

続いてコマンドに読み込ませるためのCSVの作成方法について解説いたします。
Identity
対象となるグループアドレスを記載します。
Member
メンバーから削除するメールアドレスを記載します。
※1つのグループアドレスから複数名を同時に削除する場合は以下のようになります。
※グループアドレスが複数でも同じように記載していただければ可能です。

CSVのサンプルは以下よりダウンロード可能です。
<<<CSVサンプル>>>

Identity,Member
"GA1@XXX.com","member1@XXX.com"
"GA1@XXX.com","member2@XXX.com"
:

まとめ

いかがでしたでしょうか。
日々のグループアドレスからメンバー削除作業での時間短縮になるかと思います。

次回はMicrosoft365アカウントの所属情報について掲載予定です。

弊社では、お客様が本業に集中できるよう、お客様企業内のIT環境を整えるサービス(キッティングやヘルプデスク等)を提供しております。
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